検定1級でも通用しない? 現場で求められる“サロン技術”とのギャップとは

検定に合格しても、即戦力にならないことがある

「ネイル検定1級を持っています」
ネイル業界にいれば、何度も見聞きする言葉かもしれません。
たしかにそれは、技術を磨くためにたくさんの努力をしてきた証。自信を持って誇れる実績です。

ですが、現場を見てきた立場から正直にお伝えすると、
「1級を持っている=サロンですぐに活躍できる」ではないのが実情です。

実際に私たちのネイルサロンでは、これまでに何十人ものネイリスト希望者の面接や技術チェックを行ってきました。
履歴書には堂々と「ネイル検定1級取得」と書かれているのに、技術チェックで通過できない――。
そういったケースが少なくないのです。

もちろん、その方々の努力やポテンシャルを否定するつもりはまったくありません。
むしろ、「そこまで努力できた人だからこそ、もっと早く“現場で必要なこと”を知っていたら…」と、心から思っています。

検定で学べるのは、“一部の単独技術”に過ぎない

ネイル検定とは、あくまで「試験のために構成された技術評価」です。
たとえば、

  • 3級 → 赤ポリッシュをムラなく塗る

  • 1級 → アクリルで長さ出しをする

いずれも、ネイルの基礎を学ぶうえでとても大切な技術です。
一つひとつを正確にこなす力、細かなコントロール力、集中力。
それらを身につけるために検定練習を重ねた経験は、必ず力になります。

ただし、検定で求められるのは「その技術単体ができるかどうか」だけ。
現場で求められるのは、「その技術をどう活かして接客の流れを成立させるか」なのです。

 サロンでは「一連の流れ」と「お客様対応力」が求められる

サロンでの仕事は、たとえワンカラーのメニューであっても、ただ色を塗るだけではありません。

たとえば、ある1人のお客様を担当する場合、ネイリストには以下のような動きが必要になります:

  • 来店時のご挨拶と、お悩みや希望を丁寧に引き出すカウンセリング

  • 爪や肌の状態を見て、使う商材や技術を判断する力

  • オフ、ケア、フォルム形成、塗布、デザインまでの流れるような技術の展開

  • 会話のペースやトーンを読み取る接客力

  • おすすめのケアアイテムや、次回来店の案内など提案力・販売力

  • そして何より、時間内に仕上げるスピードと段取り力

このように、ネイリストの仕事は常に「複数の力の同時進行」です。
どこか1つが欠けると、サロンワークとしての完成度が下がってしまいます。

しかし検定では、こうした全体の流れを組み立てる力や、現場での応用力は測られません。
だからこそ、「検定には受かったけれど、現場に出てから不安でいっぱいだった」という声が後を絶たないのです。

ウフが育てたいのは、「通用する力」

ネイルスクールOeuf(ウフ)では、こうしたサロン現場の声と、ネイリストたちの悩みを受け止めて“本当に使える技術”と“対応力”を育てるカリキュラムを設計しています。

Oeufで学べるのは、たとえばこんな内容です:

  • カウンセリングからご提案までの会話の組み立て方

  • 塗るだけでなく、“形を整える塗布技術”

  • 実際のサロンと同じタイム設定での練習

  • 声かけのコツや、安心感のあるトークスクリプト

  • オフ・ケア・マシーンの使い方や段取りの組み立て

  • お客様に似合うトレンドデザインの提案法

すべて、「現場で“これができたら助かる”」という視点から逆算して作られています。

「できる」ではなく、「通用する」へ

ネイルの検定で「赤をムラなく塗れる」ようになることと、
「この人に似合う赤を見極めて提案し、期待以上の仕上がりを提供する」ことは、まったく別次元のスキルです。

そしてお客様がサロンに求めているのは、まさに後者です。

Oeufが目指すのは、“試験に強い人”ではなく、“現場に強い人”
自信を持ってサロンワークに入れるように。
お客様に信頼され、また来たいと思ってもらえるように。

そのために必要な力を、最初からトータルで学べるスクールでありたいと考えています。

次の記事は
本当に必要な“サロンワークの流れ”とはです。オフ、ケア、提案、仕上げ…“すべての流れ”を体で覚える重要性をお伝えします。


ネイルの勉強はしてきたけれど、実際のサロンワークに自信がない…そんな声からOeufは生まれました。

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2. 本当に必要な“サロンワークの流れ”とは
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4. ネイリストに必要な“接客力”とは
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→ 面接のNG例、見せ方、志望動機の伝え方まで、プロがサポート

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→ 入社後の「聞けない…」を防ぐ、“戻ってこれる場所”のある安心感

7. 現場に近いからこそ身につく“リアルな感覚”
→ サロン個室での授業、トータル実践。空気ごと現場を体感できる

8. 現場の声から生まれたカリキュラムの魅力
→ 実際につまずいた内容を先回りで組み込んだ、“リアルに通用する学び”

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