ネイルサロンの就職後に求人詳細と異なる提示をされてがっかりしたネイリストに知ってほしいこと

これは実際にネイルサロンに見学、面接に行かれた方のお話の一部です。

美容専門の求人サイトで勤めたいネイルサロンをチェック!最近は毎日このサイトをチェック!この作業は本当に楽しくて、毎日探していた。

いろんなネイルサロンがあって、給与もサロンによって様々。こんなにも違うの?と不思議に思いながらも、少しでも給与が良いところを探してみる。

さらに私の場合は一般企業からの転職だから、土日休みに慣れていて、月に何日かは土日の休みが欲しい。

それから、シフト制だとしても休みの日の希望を考慮してくれるところもいいな。

給与もサロンワーク未経験でも260,000円というところもあった!

条件がすごくいいサロンを見つけて面接を受けたら、技術的に未熟にもかかわらず採用のお知らせがきた!

そして念願のネイルサロンに勤めることが叶った!会社員をやりながらスクールにも通って、本当に大変な一年だったけど、頑張ってよかったなーと、嬉しすぎてウルウルしてしまったのを覚えている。

前職の仲間も喜んでくれて、送別会と同時にお祝いまでしてくれて、本当に嬉しかった。

そしていざネイルサロン勤務スタート。最初はできることがほとんどなくて、練習や事務作業ばかり。早くデビューしたくて毎日残って練習もした。

スクールでは優等生だったのに、実際のサロンの動きが全くわかっていなくて、足手まといにならないようにとしか考えていなかった。

1ヶ月があっという間に過ぎて疲れ切ったある日、店長に「来月の12日、土曜日なのですがお休みにしていただけますか?」と聞いてみた。その日は前の会社の同期二人からランチの誘いが来ていた。近況報告会をしようということで。

すると返事は「無理だよ、土曜日は。サービス業だから土日は休めないよ」ということ。
サービス業だから土日が忙しいのはわかっている。だからそれでも土日に休みが取れると記載があったサロンで働こうと思って探していたのに。

仕方がない。まだ入社したばかりでそんな希望を出す方が間違いだったかも。反省反省。と気持ちを切り替えて前職の同期会は夜に変更してもらった。

そして2ヶ月目の月末。ネイリスト としての初給与。明細を見てみると額面で190,000円となっている。え?どうして?26万円と書いてあったのに。

これって店長に聞くべきか、オーナーに確認するべきか。どうしよう。手取りは保険料など数万円引かれて約160,000円。
これでは一人暮らしの私にはきつい。

なりたい職業につけた、やりたいことをできるのだし、お金じゃない!とも思うけれど、一人暮らしの私にはこれでは生活ができない。

面接の時に話をしたオーナーに確認してみよう。見学や面接の時にやりとりをしていたメールアドレスに、確認したいことがあるのでお時間をいただけますか?と送ってみた。

すぐに時間を作ってくれて、給与のことを確認してみると「お客様がついていないうちはそんなに支払えないよ。一年後くらいから26万くらいになると思う」とのこと。

えー!求人サイトに書いてあるのと違う!

あと、土日祝の休みについても聞いてみた。「土日の休みは取れないことはないけれど、サービス業だからねー。他のスタッフも休んでないしね」とのこと。

見学の時に確認をしていない自分が悪いかもしれない。でも。記載していることは嘘だった?なんだか不信感が募り、気分が悪くなってきた。

そして今、最悪の気分のまま毎日サロンに勤務して一年弱。お客様の施術は楽しいけれど、生活は厳しくて服を買わなくなったり、美容にかけるお金も半分くらいにしている。

もう、他のサロンを探して転職しようか、迷っている。というよりほぼその予定。

このように求人サイトに書いてあった条件がいざ勤めてみると違っていた、という話はよく聞きます。
辛い中、お客様のために頑張っているのですよね。

それにしても条件に関しては盛っているのかグレーな感じで記載していたのかわかりませんが、勤め始めてから気づくともうどうしようもないですよね。がっかりした気持ちになるかと思います。

そこで、これから就職や転職をするネイリストが勤め始めてからのトラブルを避けたりがっかりな気持ちにならないために知っていてほしいことを解説します。

ネイルサロンの求人募集について

美容専門の求人サイトの募集要項を見てみると、ネイルサロンはこんなにあるのか、と驚くほど掲載されています。

採用しても1年未満で辞めてしまう人が多く、求人をかけ続けなければならないサロンが圧倒的に多いようです。

全体の統計を見ても、採用後1年未満で退職するネイリストは8割。10人中8人が採用後1年未満で辞めてしまうのです。

退職者が出たサロンに辞めてしまったネイリストを埋め合わせる、ネイリストの交換会をしているようなイメージです。

平均的な募集要項は
・経験者募集(未経験応相談)
・給与23万〜28万(経験や技術考慮)
・試用期間3ヶ月(給与約20万)
・夏季冬季休暇あり
・各種保険完備
というイメージです。

また、給与は20万に満たないサロンもあれば、45万などと高額になっているサロンもあります。

掲載されている給与の掲載は
・これまでの最高実績
・これまでの平均
・実際の給与金額
などサロンによって様々です。

そして、高額の給与を提示しているサロンに関しては、何か条件がプラスされることでこの金額をもらえる、というようなサロンもあり、その条件がわかりにくく記載されていたり、中には記載されていない場合もあります。

求人の際の条件と採用後の条件が変わってしまう理由

見学や面接のときまでの給与やその他の条件と、就職してからの条件が異なってしまうのはなぜか

理由はいくつか考えられますが

・求人サイトの募集要項に補足説明がなかった

求人サイトではできるだけ他のサロンよりも良い見せ方をして目を引きたいというサロン側の考え方がありますので、特に給与は嘘ではない範囲で大きい金額を記載しています。

例えば、27万/月と書いてあったとしても、実際は27万/月(指名15人を超えた場合)や27万/月(売り上げが45万を超えた場合)など条件があるにもかかわらず、( )の部分の補足を書いていないということもあります。

土日祝の休みも可と書いてあったとしても本当は土日休みも可(繁忙期は除く)という決まりがあったり、その繁忙期も何月のことなのかがしっかり書いていないこともあります。1年中繁忙期と言われてしまえばそれまでです。

・給与は目安として書かれていただけである

サロン側としてはやはり条件面で良い印象を与えたいので、これまでのネイルスタッフの一番良い給与の実績を掲載していたり、経験数関係なく全てのスタッフの平均値を書いていたりしているサロンも多いです。

これだけ求人を掲載しているサロンが多いと、目を引くようにとどのサロンも見せ方を工夫します。詳細は説明会や見学の時に、と考えているのでしょう。

・古い情報が更新されていない

まれに賃金の変更があったにもかかわらず変更していないサロンもあります。

最低賃金が地域によって決まっていますが、その最低賃金が上がっているのにもかかわらず古いままの低い金額で載せていることも。この場合は、実際の方が賃金が高くなりますので、がっかりということにはなりません。

ですが、こちらもまれではありますが、給与体系が変わったにもかかわらず掲載が古いままになっている場合もあります。

例えば、以前は固定で25万だったとしても、今指名料や店販(サロンでの商品販売売り上げ)の歩合がつく制度に変更していたとしたら、ベースが20万で、あとは歩合がプラスされるということになっているかもしれません。

主にこれらの3つの理由から募集要項と実際の条件が違うということがあります。

他にも、週休2日と掲載されていたけれど、その月が5週ある場合の5週目は休みがない、有給が使えない、休日出勤がある、ミーティングが休みの日に設定される、など細かいところは就職してからわかるようです。

就職してから求人の募集要項と異なる条件がわかって嫌な思いをしないようにするためには

せっかく希望のサロンに就職できて、楽しいネイリスト生活を思い描いていたのに、働くための条件が思っていたものと違っていたら、それはとてもがっかりするでしょう。

そんな思いをして、また退職してサロンを探して、、、というエンドレスな状態にならないために、これだけは知っていてほしいということをお伝えします。

ネイリストの採用が決まって入社するまでの流れは、「サロンを探す→面接を受ける→入社」となりますが、その流れの中の途中三箇所で必ず確認をしてほしいです。

求人サイトやSNSで「サロンを探すとき」の注意点

ほとんどのネイリストは就職したいサロンを探す際に求人情報サイトやSNSで探すのが主流です。

SNSで探す人は以前から気になっていたサロンで求人募集が出ていないか確認したり、またはインスタグラムの雰囲気などで好きなサロンをピックアップしていたりします。要するにお店の雰囲気やデザインが優先でその後に給与などの条件を確認するという流れです。

求人情報のサイトで探す人は、場所や給与など条件面を確認してからサロンの雰囲気を確認するタイプ。働きやすさなども気にする人が多いです。

インスタグラムでは映えを意識して投稿していたり、求人の投稿もおしゃれに見えるように工夫していますし、求人情報サイトでは条件面で他のサロンよりよく見えるように工夫しています。

ですから、本当のところは文章や写真だけでは分からないのです。

その中でもある程度絞って見学や面接に申し込むと思いますので、絞り込む際に見てほしいポイントをお伝えします。

一番見てほしいのはサロン詳細や条件面です。

・場所(駅から徒歩○分、駅の出口から徒歩○分)など
・給与(入社後すぐにもらえる金額なのか、おおよその目安なのか)
・試用期間はあるか
・交通費(出るかどうか、上限はいくらか)
・未経験者の採用はあるか(未経験者の場合)
※経験者のみ、経験者優遇でも面接で通る方法がありますので、情報として確認
・休暇(夏季冬季休暇について、1ヶ月の休みの日数について)
・各種保険完備かどうか

これが全て揃っていて、給与も理想通りであれば問題ありませんが、全て揃っていないとしたら自分の優先順位はどうなのか、考えてみてください。

「面接の前」に必ずやっておくこと(特に未経験者は必須)

様々なトラブルや後悔をしないためにも面接を受ける前に行ってほしいことがあります。

特にネイルサロンの実情を知らないサロンワーク未経験者は、これをしっかり行っておかないと、入社後後悔することや不満に思うことが出てくる可能性があります。

逆に言えば、これをしっかり行っておくことで、入社後も毎日楽しくサロンワークに励めるということです。

・自分の働き方に対する考え方を洗い出し、条件面で優先順位を決めておく
・見学や会社(サロン)説明会は必須
・見学や会社(サロン)説明会で質問することを準備し、当日しっかり確認する
・見学や会社(サロン)説明会で全て確認してから面接に進む
・見学や会社(サロン)説明会に行く際の服装を確認する
・チップや写真で自分の作品を揃えておく
・自分の爪も綺麗にしておく
・面接準備はしっかりとしておく
・面接の際の服装や持ち物を確認しておく

これらを行っておくと、入社前と入社後のギャップを最低限に抑えることができます。特にサロン見学や説明会は必須事項となります。気になるサロンは実際に行って書くいろいろ確認しておきましょう。

確認したいことは会話の中からわかることもありますが、もしかしたらこちらから質問しなければならないことも出てきます。

そこで、しっかり自分の身なりや考えも持って行くと好印象を与えつつ、聞きたいことをしっかり質問しましょう。

▶︎参考記事:サロン見学で確認しておいた方がいいこと

「採用が決まった時」に確認すること

採用の通達が来てからも、再度確認をしてほしいことは以下の通りです。

・雇用契約書はあるか
・給与はいくらになっているか
・交通費は出るか
・見学や説明会で確認したことと変わっていないか
など最終確認です。

直球で確認するのではなく、雇用契約書に書いてある内容をしっかり読んで、疑問に思ったことなどは聞いておきましょう。

まとめ

ここまで確認が必要?と思うかもしれませんが、全国に展開しているスピード重視の大手サロンはともかく、小規模な事業者が多いネイル業界です。

悪意があって入社後に条件を変えているわけではなかったり、人事部などがしっかりあるわけではないために、たまたま説明などが抜けてしまっていたりすることもあります。
それとともに、スタッフ数確保のために求人サイト上で大きく見せているサロンが多いことも事実です。

いづれにしても、確認をしっかりしておけば何も問題はありません。もし疑問に思って質問しても納得できる返答がなかったり、あなたが一番大切にしている優先順位が一番の部分が説明会時と変わってしまっているとしたら、一旦冷静に考えて入社するか判断しましょう。

何度も転職をしたり短期で退職することはあなたにとって不利になることにもつながります。次のサロンでも信頼されずに採用を見送られたなどということが起きてしまいます。

しっかり見極めて確認して、長く楽しく勤められるサロンに出会えることを願っています。


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